サプリメントと医薬品・食品等の併用注意

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【サプリメントと医薬品・食品の併用注意】※一部誤解されやすい組合わせも記載

サプリメントを服用する目的は健康の為という方は少なくないと思います。「サプリメントは薬ではないから...」と言って、薬と一緒に飲んでいる人がいるかもしれません。しかし間違った使い方をすると効果が得られない、時には悪い方向にたりする可能性もあります。

体に良いと思っているビタミンやミネラルのサプリメントでも、たくさん摂りすぎると薬の効果に影響を与えたり、副作用を引き起こすことがあります。また、薬とサプリメントあるいは複数のサプリメントを一緒に飲むと、それぞれに同じ又は類似成分が含まれているものもあるので、注意必要です。

サプリメントと医薬品・食品の併用で起きることはどんなこと?


・効き目が強く
なる 

・効き目が弱くなる 
・副作用が起こりやすくなる

■サプリメントと医薬品/食品の併用について注意が必要な例/逆に誤解されやすい例をいくつかご紹介します。

下記以外にも注意が必要なケースもあります。

 特に持病があって継続的に服用している方は、サプリメントを服用する場合は自己判断で使用せず、医師や薬剤師に相談するようにして下さい。また、薬局で薬を購入する際にも、ご自身の体を守るためにも伝えるようにしましょう。

サプリメント

サプリメント/医薬品/食品等

注意事項

亜鉛

ビタミンC

亜鉛の過剰摂取

亜鉛はビタミンC/クエン酸/果物などと一緒に摂取すると吸収効率が高まります。 クエン酸は亜鉛をコーティングする働きを持ち、ビタミンCはクエン酸の働きをサポートします。 柑橘系の果物にはビタミンCが豊富に含まれているため、亜鉛サプリメントを飲む際は注意して下さい。過剰に摂取した場合は有害な場合があります。 過剰摂取した場合、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痙攣、下痢および頭痛などの徴候がみられます。 長期にわたり亜鉛を過剰摂取すると、毛髪異常や骨異常、銅の減少、免疫の低下、およびHDLコレステロール(「善玉」コレステロール)の減少などの問題が生じる場合があります。

カルシウム

ビタミンD

一部の強心薬

(ジギタリス製剤)

ジギタリス製剤とカルシウムやビタミンDとの併用で効き目が増強されることがあります。

強心剤の作用が強まることで、不整脈や吐き気、嘔吐などのジギタリス中毒という症状が発現することがるので注意が必要です

 

カルシウム

一部の骨粗鬆症治療薬

一部の骨粗鬆症の治療薬では、体内のカルシウムの吸収を助けることで骨を再生しますが、これとは別にサプリメントや食事でカルシウムを多量に摂取すると、過剰摂取となり高カルシウム血症(だるさ・吐き気・食欲不振など)を引き起こす可能性があるためです

マグネシウム

一部の骨粗鬆症治療薬

一部の骨粗鬆症の治療薬では、カルシウム同様、高マグネシウム血症やミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあります。

カルシウム

一部の血圧降下薬

(カルシウム拮抗薬)

一部の血圧降下薬(カルシウム拮抗薬)は血液中のカルシウムに作用するのではなく、 細胞中のカルシウムを少なくするように働くもののためCa拮抗薬の降圧効果がカルシウム剤により薄められることはないと考えられるため併用しても問題ありません。

カルシウム

一部の抗生物質
(ニューキノロン系やテトラサイクリン系)

一部の抗生物質(ニューキノロン系やテトラサイクリン系)とカルシウムと一緒に服用するとカルシウムイオンと結合してキレートを作ってしまい吸収が阻害されてしまうため。やむを得ず併用する場合は、抗生物質の服用から約2時間空けてください

大量の牛乳や乳製品などの摂取も要注意です。

鉄分

マグネシウム

アルミニウム

一部の抗生物質
(ニューキノロン系やテトラサイクリン系)

一部の抗生物質(ニューキノロン系やテトラサイクリン系)の吸収を妨げて効果を低下させるため、できるだけ併用は避けるべきです、やむを得ず併用する場合は、抗生物質の服用から約2時間空けてください

市販薬のキャベジンコーワや太田胃散、ミネラルを含むサプリメントも注意が必要です。

まれにですが一部の解熱鎮痛剤と抗菌剤(クラビットなど)でけいれんが起こることが報告されています。市販の頭痛薬や風邪薬、整形外科などで鎮痛剤を飲んでいる方は、常備薬も含めて飲み合わせの問題がないか医師または薬剤師に確認するようにしましょう。

イチョウ葉エキス

抗凝固薬

解熱鎮痛剤

抗血小板作用があるため抗凝固薬解熱鎮痛剤との併用すると、出血傾向が強くなる可能性があるため注意が必要です。

イチョウ葉エキス

 

血糖降下剤

 

インシュリンの代謝・分泌に影響するため、血糖値の変動を把握する事が必要です。

 

イチョウ葉エキス

てんかんや不整脈などの発作を抑制する薬剤

併用により発作の頻度が増加したという報告もある事から、控えることが望ましい。

カンゾウ

一部の強心薬

(ジギタリス製剤)

一部の強心薬(ジギタリス製剤)とカンゾウを併用するとカリウムの腎排泄が促進されて、低カリウム血症を引き起こすこともあります。そのため、カンゾウが含まれている漢方薬や、カンゾウ成分を含むシベリアニンジンが入ったサプリメントにも注意が必要です。

 

セサミン(ごま)

一部の降圧剤

一部の降圧剤(ヒドロクロロチアジドやフロセミド)と併用すると、薬の効果が強くなりふらつきなどの副作用が出る恐れがあります。

コエンザイムQ10

一部の強心薬

コエンザイムQ10は、体内産生物質で、心臓の細胞に多く存在しています。医薬品として代謝性強心薬「ユビデカレノン」として、処方されています。そのため同じ作用をもつ強心薬と併用すると、有効成分のとりすぎで、心臓の機能に悪影響が出る危険があります。

薬用ニンジン

睡眠薬

薬用ニンジンは根の部分が用いられ、健胃強壮、鎮静、血糖調整、血圧調整、その他多くの効果があるとされ、広く利用されています。

 主成分であるニンジンサポニンは、神経系の医薬品の睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬等の作用に影響を与え、躁状態、不眠、頭痛、不安などが現れることがありますので注意が必要です。

オリゴ糖

ポリデキストロース

乳酸菌

一部の強心薬

(ジギタリス製剤)

ジギタリス製剤とオリゴ糖やポリデキストロース、乳酸菌などとの併用で薬剤の吸収が遅れて効果が強まることも考えられます。

セイヨウオトギリソウ

(セントジョーンズワート)

免疫抑制剤

(シクロスポリン)

免疫抑制剤(シクロスポリン)は、セイヨウオトギリソウとして販売されている一部のサプリメントと相互作用を起こす可能性があります。セイヨウオトギリソウは、天然ハーブとして気分を落ち着かせたり、リラックスさせたりする効果があるサプリメントとして人気がある一方で、小腸での薬物代謝に影響を与えることがあるためです。

シクロスポリンを使用している方がセイヨウオトギリソウを摂取した場合は、薬剤の血中濃度が2550%程度減少することが予想されます。

セイヨウオトギリソウ

(セントジョーンズワート)

気管支拡張薬

気管支拡張剤(テオフィリン、テオドールなど)は、セイヨウオトギリソウとの相互作用があり、気管支拡張剤を使用している方は、セイヨウオトギリソウを使わないことが大切です。

セイヨウオトギリソウ

(セントジョーンズワート)

一部の抗うつ薬

一部の抗うつ薬では薬の作用が増強され、重大な副作用が起こるおそれがります

セイヨウオトギリソウ

(セントジョーンズワート)

抗てんかん薬

強心薬

抗不整脈薬

血液凝固剤

セイヨウオトギリソウには、これらの薬物代謝酵素を増加させるものがあるため、併用すると薬剤の代謝が促進されてしまい効果が減弱することがある。

また、セイヨウオトギリソウを摂取していたことに気づいて急に摂取を中止すると、今度は薬物の分解が遅れて急激に血中濃度が上昇するケースも報告されているので注意が必要です。

柑橘系のサプリメント

フラノクマリン類

グレープフルーツ等の柑橘類

一部の高脂血症の薬剤

(アトルバスタチン等)

一部の血圧降下薬

(カルシウム拮抗薬)

タクロリムス

カルバマゼピン

シクロスポリン

左記の薬剤はグレープフルーツ等の柑橘類との同時服用で、血中濃度が上昇することがよく知られている。

これは柑橘類に含まれるフラノクマリンがチトクロムP450CYP3A4と排出輸送担体であるP-糖たんぱく質を阻害するためと言われている。

グレープフルーツを摂取したら3-4日はCYP3A4の不可逆阻害は続くため、薬と同時にグレープフルーツジュースを飲まなければいいというわけではないので誤解しないよう注意が必要です。

葉酸

一部の抗がん剤

抗リウマチ薬

葉酸には一部の抗がん剤や、抗リウマチ薬を使用している方の副作用を軽減する働きがあります。そのため葉酸は、副作用の軽減で処方されることもありますが、疾患がある場合は主治医によって摂取量を制限されているケースもあるため、自己判断で葉酸サプリメントを使用することは危険です。使用する場合は医師または薬剤師に相談してください。

ビタミンK

ビタミンKを多く含むもの

クロレラ含有食品

青汁(ケール)

スピルリナ

一部の抗凝固薬

ビタミンK/またはビタミンKを多く含有するクロレラ/青汁(ケール)/スピルリナ等の「血を固める作用」と一部の抗凝固薬(ワルファリン)の「血をサラサラにする作用」が相反するため、薬の効き目が弱まり、血栓症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす可能性があります。

納豆もビタミンKを多く含むことから、ワーファリン処方患者は摂取禁止です。

DHAEPA

抗凝固薬

DHAEPA等のn-3系と呼ばれる多価不飽和脂肪酸の摂取は、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患予防効果があることが報告されています。

 抗凝固薬は、DHAEPA含有食品の多量摂取により凝固能が低下することが知られており、作用を相殺してしまうため注意が必要です。

グルコサミン

抗凝固薬

グルコサミンは、甲殻類の殻や、動物の皮膚や軟骨に含まれる成分で、関節痛に悩む中高年に愛用者が多くいます。

 抗凝固薬とグルコサミンの相互作用により、出血しやすくなるリスクがあるため、注意が必要です。

脂溶性ビタミン

ビタミンADKE

脂溶性ビタミンの過剰摂取

必要量よりも多く摂取してしまうと蓄積され、過剰症などの副作用が発現する可能性があります。

過剰症の症状としては、下痢、悪心、嘔吐、頭痛などがありますが、ひどくなるとけいれんや四肢の腫れなどが生じる場合もあります。

水溶性ビタミン

ビタミンB群・C

水溶性ビタミンの過剰摂取

水溶性ビタミンであれば重複しても問題はありません

カフェイン含有サプリ

カフェイン含有薬

市販の風邪薬等

カフェインは頭痛薬の効果を高めたり、眠気防止のために配合されることが多い成分です。

それらを服用している場合に、カフェイン入りのドリンクやサプリメントを服用してしまうと、カフェインの過剰摂取になる可能性があります。

カフェインを多く摂り過ぎてしまうと、動悸・振るえ・頭痛・不眠などの副作用が起こる危険性が高まるため注意が必要です。

サプリメント

アルコール

アルコールは、中枢神経を抑制したり、血管を拡張したりする作用があります。

そのため、薬剤と一緒に飲むとこれらの作用が強まり、効果が増強される恐れがあります。また、逆に薬物の血中濃度が定まらず効果が弱まる薬剤もあります。

これは、肝臓がアルコールの排除を優先させることで薬物代謝に影響が及ぶためです。

サプリメントも同様です。

使用する成分やサプリメントにより、アルコールが与える影響は異なりますが、お酒と一緒に服用することはやめてください。

ニンニク

しょうが

抗凝固薬

ニンニクには「強壮作用がある」「抗菌作用がある」などといわれています。しょうがは悪心嘔吐および胃腸不快感の緩和に用いられています。

 抗凝固薬との併用は、薬剤の作用を強めるおそれがあり、出血のリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。